2001年04月23日
LG化学、2005年めどにPVC120万トン体制構築へ
中国合弁は来年にも20万トン増強
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 韓国のLG化学はこのほど、PVC(塩ビ樹脂)事業について、2005年までに30万トン増強する方針を打ち出した。同社は現在韓国と中国でPVC事業を展開しており、増強によりグループ生産能力は、年産120万トンに拡大する。
 同社は、麗川に年産55万トンのPVC設備を有しているほか、中国では、現地企業との合弁会社天津LG大沽化学が、1998年から寧波でPVCの生産をスタート、現在年産15万トンの生産能力を有している。さらに昨年11月には、現代石油化学からPVCおよび原料VCM(塩ビモノマー)事業を買収、これらを合わせたPVC生産能力は90万トンとなっている。
 中国の合弁会社では、早ければ来年にも20万トン増強、35万トンに拡大する計画を進めており、残る10万トンは、韓国で拡大すると見られる。また原料のEDC(二塩化エチレン)については、米国や中東など安価な安定供給の確保を計画していることも明らかにしている。