2001年04月23日 |
エンプラ、電気電子用途は夏以降一部需要回復の兆し |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
エンジニアリングプラスチックは、昨年後半から米国や東南アジアの需要が減退、昨年末以降は内需も冷え込んでいるが、今年夏以降に電気電子分野で一部回復の兆しが見えてきたする声が出てきはじめている。 エンプラの需要は、昨年後半になっていわゆるITバブルの崩壊や米国経済の落ち込みにともなって、米国の需要および米国に製品輸出する東南アジアの需要が減退、特に昨秋以降はその傾向が顕著となった。さらに国内市場も昨年末以降需要に急ブレーキがかかり、今年1~3月期は多くのエンプラの国内出荷は前年を下回っており、厳しい状況となっている。 これまでエンプラメーカーは、「(電気電子分野のユーザーは)年初には春先の回復を見込んでいたが、現在は各社が大幅な減産を実施しており、いつ回復するか見通しが立たないようだ」と先行きを悲観する意見が多かった、ここに来て「勝ち組みといわれる一部の企業が、今年夏以降に生産を回復させる動きが出てきた」という声が出てきている。 ただし、その他のユーザー企業は当面減産を継続する可能性が高いのも事実であり、エンプラメーカーもしばらく様子を見ながら対応していく考え。 |