2009年07月02日
蘇州工業園区が科学技術、アウトソーシングに重点
工業園区管理委が新たな挑戦 新興ハイテク都市へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 庭園、シルクで知られる中国の古都、蘇州がこれまでの製造基地からハイテク、ソフトウエア・アウトソーシング産業に移行する方針を打ち出した。大学や研究所が100か所以上あり、産学研の連携が盛んに行われている。

 上海から高速電車で約40分の距離にある蘇州市。東側の蘇州工業園区と西側の高新技術産業開発区の2つの産業基地を持ち、発展を続けている。蘇州工業園区の管理委員会がこのほどグローバルな新興ハイテク都市を目指す計画を決めた。

 2009年3月末までに同工業園区には内外計1万5,000社の企業が参加、うち外資系は3,500社を数える。ITの生産額が全国の3%、ICが16%、自動車部品が蘇州市の55%、ソフトウエア(400社)のオフショア(600社)が同90%(1.8億ドル)を占める。中国のサービスアウトソーシングのモデル基地となっている。

 ハイテク発展を支える5つの公共技術支援プラットフォームを置く。ICデザイン&テステングセンター、知的財産権保護センター、インターネットデータセンター、ソフトウエア測定&評価センター、ソフトウエアトレー二ングセンターだ。

 技術サービス型企業には、所得税15%、オフショアサービスアウトソーシング業務の収益に対し営業税を免除する。ソフトウエア製品の輸出に1ドルごと0.2元の奨励金を還付することや教育経費の免除などの優遇措置がある。教育・イノベーションエリアとして11平方キロの区域がある。中国科技大、西安交通大、南京大、東南大、中国人民大、四川大、武漢大、蘇州大、復旦大、北京大や米、英、シンガポール、フランス、アイルランドなど大学の分校がでている。在校生3万5,000人。

 問い合わせはハイテク関係が蘇州工業園区招商局:TEL+86512-66681527、FAX86512-66681599。
サービスアウトソーシング関係が蘇州工業園区:TEL+86512-66811527、FAX86512-66681599、蘇州工業園科学技術パーク:TEL86512-62529888、FAX86512-62529777。