2002年05月13日
旭メディカル、テルモのダイアライザー事業取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成グループの旭メディカル(東京・千代田区、磯部昭博社長)と、医薬品会社のテルモ(東京・渋谷区、和地孝社長)の両社は8日、テルモのダイアライザー(血液透析用人工腎臓)事業の営業を旭メディカルに譲渡することで合意したと発表した。
 
 合意内容は、(1)テルモは、同社がもつダイアライザーの全商品を対象に、旭メディカルに全世界での営業を譲渡し、販売は旭メディカルが行う。これに関する知的財産(特許権、商標権等)も譲渡、供与する。
(2)商品の製造は当分の間、従来通りテルモが行い、旭メディカルに供給する。
(3)テルモのダイアライザー事業の営業員は当分の間、旭メディカルに出向する、となっている。

 旭メディカルは、人工臓器事業の拡大に力を入れ、生体適合性にすぐれたポリスルホン膜ダイアライザーを中心に、国内最大のダイアライザー供給メーカーとなっている。テルモは競争が激化する中、今後シェアの急速な拡大は難しいと判断した。対象商品の年商高はおよそ60億円。