2009年07月06日 | |
新日本石油 インドネシア・タングーのLNG完成 第一船が出航 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:新日本石油 |
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新日本石油は6日、グループ子会社の日石ベラウ石油開発、ケージーベラウ石油開発両社が権益を保有しているインドネシア・タングーLNG(液化天然ガス)プロジェクトが完成し、同日、同国西パプア州の生産・出荷設備(年産760万トン)からLNG第一船が出航したと発表した。 プロジェクトは、05年3月の投資決定から約4年で完成し本格操業したことになる。 第一船となったLNG船「タングーフォジャ号」は、韓国のポスコ社向けに同国南部の光陽LNG受入基地に向かった。 今後は、新たなガス供給ソースとして、日本を含む世界のエネルギー市場へ数十年にわたり安定供給していくとしている。 今回のタングープロジェクトは、ボンタン、アルンに続くインドネシアの第三の大型LNGプロジェクトで、西パプア州ビントゥニ地区に位置するウィリアガール、ベラウ及びムツリ鉱区内の6つのガス田により構成されている。 ■生産設備とスケジュール 生産設備 :2基の無人海上プラットフォームで生産する天然ガスは22kmの海底パイプラインを通じて2基の陸上液化設備へ送られ、年間約760万トンのLNGを生産する。 生産スケジュール : 第一液化系列は今年6月中旬に完成して生産を開始、今回の第一船出荷となった。第二液化系列も今年四半期中に操業開始の予定。 LNG販売状況 : 長期契約に基づき中国の福建LNG受入基地へ年間260万トン、韓国のK-Power社及びポスコ社へ合計年間115万トン、メキシコのバハ・カリフォルニアのセンプラ・エナジー社LNG受入基地へ年間370万トンを供給することになっている。 ■コントラクターに日揮 主要コントラクターは、陸上の液化設備は、ケロッグ・ブラウン・ルーツ社(米)と日揮及びPTプルタフェニッキ・エンジニアリング社(インドネシア)のコンソーシアム、海上生産設備及び海底パイプライン建設のリードコントラクターはサイペム社(伊)。 ■タングー・LNGプロジェクト参加権益保有者 (1)BPインドネシア 37.16%MI Berau B.V. (三菱商事、国際石油開発帝石) 16.30% (2)中国海洋石油総公司 (CNOOC) 13.90% (3)日石ベラウ石油開発 (新日本石油開発、石油天然ガス・金属鉱物資源機構) 12.23% (4)ケージーベラウ石油開発 (海外石油開発=三井物産連結子会社)、MIベラウジャパン株式会社(三菱商事、国際石油開発帝石)、新日本石油開発、石油天然ガス・金属鉱物資源機構) 8.56% (5)エルエヌジージャパン (住友商事と双日の折半出資) 7.35% (6)タリスマン・エナジー 3.06% (7)ケージーウィリアガール石油開発 (海外石油開発、石油天然ガス・金属鉱物資源機構) 1.44% |