2009年07月10日
ICCA、世界化学業界の炭素収支ライフサイクル分析結果を発表
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会は10日、国際化学工業協会協議会(ICCA)がまとめた「化学産業が可能にするGHG(温室効果ガス)削減対策の定量的ライフサイクル分析結果」を発表した。それによると、化学工業による温室効果ガス排出量削減は、同業界の排出量の2倍以上に相当し、2030年までの削減可能性は4倍を超えるーことがわかった。

 この分析は、国際的経営コンサルティング会社であるマッキンゼーに委託し、エコ・インスティートが第三者評価を行った。このような分析結果を公表したのは、世界で化学産業が初めてである。

その分析によると、化学工業界により直接・間接に排出されるGHG1単位について、化学工業界から他の業界と消費者に提供される製品・技術を通じて、2単位以上の排出量削減が可能になるとしてる。また、2030年までに一定の対策を講じた場合、GHG排出削減量と排出量の比率が「4対1」以上に上昇することもわかった。