2009年07月13日 |
サウジのSipchem、エチレン酢ビなどで韓国のHanwha Chemical とJV |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
サウジの石油化学メーカーのSipchemは12日、現在計画しているエチレン酢ビとポリ酢酸ビニルプロジェクトを韓国のHanwha Chemical とのJVで実施することで合意したと発表した。 JVはSipchemが75%、Hanwha が25%を出資する。 10.7億米ドルを投じて、エチレン酢ビ年産200千トン、ポリ酢酸ビニル125千トンのプラントを建設する。 同社は既に本年5月に、エチレン酢ビの生産のため、ExxonMobil の高圧法LDPE技術を導入している。 原料酢酸ビニルはSipchemが供給する。エチレンは下記の覚書に基づきSABICから供給を受ける。 SipchemはAl-Jubail で、第1期で無水マレイン酸とメタノール、第2期で酢酸、酢酸ビニルを建設したが、第3期として、エチレン100万トンにプロピレン、PE、PP、ANM、MMA、カーボンファイバーなど多岐にわたる誘導品を製造する計画を立てた。 しかし、同社は2008年6月にファイナンス問題などを理由にエチレン、PE、PP計画を取り止めた。 そして本年5月に、サウジのSABICとの間で、新計画で互いに協力する覚書を締結した。 当初Sipchemが計画していた第3期計画のうち、エチレン酢ビとポリ酢酸ビニルをSipchemが実施し、既にSABICが持っているエチレンやプロピレンを除く残り全てをSABICが実施する。 SABIC実施分は以下の通り。 MMA 250千トン、PMMA 30千トン、アクリロニトリル 200千トン、ポリアクリロニトリル 50千トン、 ポリアセタール 50千トン、カーボンファイバー 3千トン、青酸ソーダ 40千トン このうち、MMAについては三菱レイヨンが買収したLucite のエチレン法(Alpha technology)を前提にしている。 SABICはSipchemにエチレンを供給し、SipchemはMMA製造のためのCOを供給する。 |