2001年04月20日 |
中国のポリオレフィンの需給、樹脂によって大きな違い |
L-LDPEはタイト感、PPはオファー価格が上昇 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社によると、中国のポリオレフィン市場ではL-LDPEの需給にタイト感が出始めた。またPPも同様で、韓国勢がオファー価格を引き上げる動きにある。反面、HDPEやHP-LDPEはユーザー在庫が多いため余剰感が強く、買い手側の提示価格は一段安の傾向をたどっている模様。 L-LDPEの需給がタイトバランスに変わってきているのは、予想に反して中東勢の同樹脂プラントの稼働率が低水準にとどまっていることと、カナダの同樹脂メーカーが天然ガスの逼迫と高騰に対処して大幅な減産に踏み切っていることが大きく影響してのものと見られている。このため、最近の農業ハウス用品種のオファー価格はトン当たりCIF20ドル前後上がって640~650ドルになっている。5月渡し分については、来週から日本や韓国のトレーダーや樹脂メーカーが価格交渉に入るが、4月を下回るレベルで決着することはないとの見方が強い。 一方のPPの価格の上昇は、これまでの下落で大幅な採算割れに陥った韓国のPPメーカーが相次いで値戻しに打って出始めたことによるところが大きいと言われる。直近のCIF価格はホモポリマーで同550ドルとなっており、4月はじめに比べると30ドルがらみ上がっている。 |