2009年07月15日
三井化学、植物由来のウレタン・シート、トヨタ「レクサス」に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:三井化学
植物由来のウレタン・シート

 三井化学は15日、環境にやさしい植物由来ポリウレタンを用いた「自動車用シートクッション」をトヨタ自動車、トヨタ紡織の両社と共同開発し、トヨタの新型車「プリウス」に続いて、7月に発表した「新型レクサス」にも採用されたと発表した。
 
  従来のシートクッション用ポリウレタンは、石油由来のイソシアネートとポリオールを反応させて製造するが、このポリオールの一部を非可食植物由来(注)の「ひまし油」の成分に置き換えた。
 
 さらに「ひまし油」の成分を分子レベルでポリオールに近い構造に変性さ、自動車用シートに要求される反発弾性、耐久性を確保した。
 
 これにより、乗り心地を含めた性能はそのままに製造から廃棄まで、ポリウレタンのライフサイクルを通じて、二酸化炭素排出量抑制と石油資源の節減に成功した。
 
■用語の解説
(注)ひまし油 :トウダイグサ科の「トウゴマ」の種子である「ひまし」から採取した祝物油の一種。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1247631752.pdf