2009年07月15日
6月の塩ビ樹脂国内出荷量が今年最高に、「最悪期脱した」と菅原VEC会長
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会
菅原公一・VEC会長

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が15日に発表した6月の塩化ビニル樹脂(PVC)生産出荷実績によると、国内出荷は7万9931トンで前月比21・5%増となり、今年に入って最高を記録した。
 
 これについて菅原公一・VEC会長(カネカ社長)は記者会見で、「前年同月比(22・4%減)では低い水準にあるものの、主力のパイプが在庫調整にメドをつけたこと、自動車用や床材も下げ止まった様子がみられ、塩ビ樹脂の国内需要は最悪期を脱した感がある」と強調した。

 VECがまとめた6月のPVC生産出荷実績によると、生産は12万7482トンで前月比3・6%減、前年同月比で7・1%減となった。国内出荷は硬質用が4万2833トンでそれぞれ26・2%増、26・9%減、軟質用が2万1518トンで同17・1%増、同17・0%減、電線その他が1万5580トンで同15・6%増、同15・6%減となり、国内出荷全体で今年最高となった。輸出は5万727トンで前月比7・8%減、前年同月比21・9%増となった。この結果、出荷総計は13万658トンでそれぞれ8・1%増、9・6%減となり、生産量を下回ったため月末在庫は8万5661トンで前月末よりも3・6%減少した。

ニュースリリース参照

■塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1247633392.xls

■塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1247633392.xls