2009年07月17日
中外製薬、「タルセバ」早期投与で肺がん患者の生存期間延長
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は17日、スイス・ロシュが肺がん、膵がんなどの治療薬として臨床試験中の「Tarceva」(タルセバ錠)について、第3相臨床試験であるSATURN試験において、1次化学療法後に速やかに同剤を投与すると、進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に重要な副次的評価項目である、全生存期間の延長が認められたと発表した。
 
 同試験に参加した全ての患者を対象に行った最終解析で、全生存期間が統計的に有意な延長を示した。
 
 非小細胞肺がんが1次化学療法後に増悪してから2次治療を行うのではなく、1次化学療法後に速やかに逐次治療を行うことが進行性NSCLCの新しい治療選択肢となるとしている。

 これらのデータは7月31日から8月4日まで米国サンフランシスコで開催される第13回世界肺がん会議で発表する予定という。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1247822788.pdf