2001年04月20日
三菱レイヨン、PBTは他社からの調達も選択肢
PET重合釜の転用含め今後慎重に検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)について、今後供給体制を強化する必要がある際には、自社のPET(ポリエチレンテレフタレート)重合釜の転用のほか、他社が相次いで計画している大型新設備から購入することを含め検討していく方針だ。
 PBTは、昨年から今年初めにかけて、欧米メーカーや日本のメーカーを中心に年産5万トン級の大型設備計画が発表されており、設備能力は2003年までに28~30万トン増加する見通しとなっている。
 現在、業界関係者の間では、これらの計画がスケジュール通りほぼ順調にスタートした場合、PBTの需給が軟化すると見る向きが多い。このため三菱レイヨンも、他社から容易に玉を融通できる可能性があると見ている。ただし、同社もPETの重合釜を転用すれば、自社で生産能力の拡大を図ることは可能であるため、結論を急がず、供給体制の拡大が必要となった際に、コストなどを比較して最適な方法を慎重に検討していく考え。

<参考>http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/pj/pjpbt>世界のPBT新増設計画
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