2009年07月22日
タカラバイオ、食道癌の遺伝子治療臨床研究開始へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオは22日、三重大学医学部附属病院と共同で行う食道癌に対するTCR遺伝子治療臨床研究について、17日付で厚生労働省の了承を得たため今夏にも臨床研究を開始すると発表した。
 
 同研究は、標準的な治療法による効果が期待できない治療抵抗性の食道癌患者を対象に、患者の癌細胞に発現している腫瘍抗原を特異的に認識するTCR遺伝子を導入した自己末梢血リンパ球を輸注し、安全性や体内動態、臨床効果などを評価するのが狙い。
 
 患者から末梢血リンパ球を採取したあと、遺伝子導入効率を向上させるために同社が開発したレトロネクチンを使用し、レトロウイルスベクターにより体外でTCR遺伝子を導入し増殖培養して患者に輸注する。研究期間は3年で、症例数は9例の予定。
 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1248243711.pdf