2001年04月20日
中外製薬、仏国で支店を法人化、好中球減少症治療剤を単独販売に移行
欧州3大市場(英・独・仏)での自販体制を構築
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は20日、英国子会社Chugai Pharma Marketing Ltd.(CPM:医薬品の販売、マーケティング、輸入など)のフランス支店を、4月1日にChugai Pharma France(CFP)に社名変更し、法人化した、と発表した。
 Chugai Pharma France (社長:Alain Clergeot アラン クレジョ)の法人化の目的は、同社が仏国においてAventis France(Laboratoire Aventis S.A)と1999年1月から行っている、中外製薬が開発した好中球減少症治療剤『グラノサイト』(日本の販売名「ノイトロジン」)の共同販売を2001年末までに終了し、2002年1月1日より自社単独販売へ移行するためのもの。
 同社は1990年、Rhonc Poulene Sante(現Aventis Phama S A、以下AVENTIS社)と『グラノサイト』の欧州における開発・営業を目的として合弁会社(Chugai-RhonePolene S.N.C.(現:Chugai-Aventis S.N.C.:出資比率55:45)を設立、1993年に欧州医薬品委員会(CPMP)の承認勧告を取得した後、1994年から欧州各国でAVENTIS社の各国子会社を通して販売を行っている(現在、日本を除く世界70カ国販売中)。一方、1086年にロンドンに「駐在事務所」を開設以来、パートナーであるAVENTIS社の理解と協力の下、英国では1994年に『グラノサイト』の共同販促を開始。また、1999年には独国・仏国においてもCPM営業支店を設立し、 AVENTIS社の各国子会社との共同販促を開始するなど、欧州におけるプラットホームを強化してきた。
 さらに、AVENTIS社の合意の下、1999年1月に英国、2000年7月には独国で単独販売を開始。引き続き今回、欧州における「自社販売体制の構築」を目的とし、仏国において2002年1月より、自社単独販売を開始することになった。
 これにより、欧州医薬品市場の約53%を占めるとされる欧州3大市場(英・独・仏)において、自社販完体制が構築されることになる。同社は、この自販体制の構築により、『グラノサイト』のさらなるシェア拡大、ならぴに将来上市が期待きれている新製品の開発、販売インフラの一層の強化を図る。