2009年07月24日
ペトロチャイナ、吉林でSMとABSの増設着工
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

ペトロチャイナ吉林石油化学は7月17日、吉林省吉林市の製油所とSM、ABSプラントの増設工事の起工式を行った。

製油所の増設は現在の能力700万トンを1000万トンに拡大するもので、2010年10月のスタートを目指している。原油は主にペトロチャイナの大慶油田から供給を受け、残りはロシア原油を使用する。

SMは現在の能力14万トンを48万トンにする。ABSは現在の能力19万トンに対し、20万トン2基を増設して59万トンにする(但し公称能力は58万トンとしている)。SMとABSはいずれも2011年のスタートを予定している。 

なお、同社の現在のエチレン能力は85万トンとなっている。

既報の通り、LG Chem は7月21日に中国海洋石油(CNOOC)との50/50 JVで広東省恵州市に30万トンのABSプラントの建設を発表しており、既存の浙江省寧波市のプラントと合わせると中国のABS能力は100万トンとなる。

  既報  http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=27097

台湾の奇美実業と国喬石化が中国のABS事業を統合した鎮江奇美化工の能力は70万トンで、ペトロチャイナ吉林石化の増設完成後の能力は、これら2社に次ぐものとなる。

  既報  http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=26130