2001年04月20日
インマニのナイロン樹脂転換、今後は周辺部品含むモジュール化が進展
2004年頃から採用拡大、2005年には樹脂換算で2万トン規模の需要に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 自動車のエアインテークマニホールドは、近年金属からナイロン6樹脂への転換が進んでいるが、今後はエアインテークマニホールド周辺の部品とのモジュール化が進むと見られている。
 インテークマニホールドの樹脂化は、欧州が先行、その後米国でも進展、日本では4~5年前から採用が始まっている。現在では採用車種も拡大、大衆車にまで普及しており、ナイロン6樹脂の用途としては大型の部品であるため、日本だけで需要は1万数千トン規模に拡大している。
 日本の大手ナイロン樹脂メーカーによると、「これまでの樹脂化は単にインテークマニホールドを金属から置き換えたに過ぎない。これからは周辺部品を含むモジュール化した、より大きな複合部品となり、需要拡大のスピードがさらに早まるだろう」としている。
 このためナイロン樹脂メーカー各社は、自動車メーカーと共同で開発に取り組んでいるが、モジュール化した部品は2004年頃から採用が始まり、2005年にはナイロン6樹脂換算で2万トン規模の需要になると見られる。