2009年08月03日 |
ダウ、マレーシアのOptimal も売却 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:ダウケミカル、ダウ・ケミカル日本 |
ダウ、マレーシアのOptimal も売却 米ダウ・ケミカルは7月30日、子会社のUnion Carbide とマレーシア国営 Petronas のJVのOptimalグループ3社の持分をPetronas に売却することで合意したと発表した。売却額は660百万ドル。 ダウとPetronas は供給契約を締結、ダウは従来アジア太平洋地区に供給していた需要家に引き続きOptimal 製品を供給する。 Optimal グループは3社から成り、Petronas とUnion Carbide (及び 南ア Sasol )のJVとして1998年7月に設立された。 (2001年にダウがUnion Carbide を買収し、子会社とした。) マレーシアのケルテ(Kertih)でエチレンコンプレックスを運営している。 OPTIMAL Olefins (Malaysia) Petronas 64.25%/UCC 23.75%/Sasol 12% エチレン 600千トン OPTIMAL Glycols (Malaysia) Petronas 50%/UCC 50% EO 380千トン、EG 385千トン OPTIMAL Chemicals (Malaysia) Petronas 50%/UCC 50% ブタンジオール、ほか ダウ は昨年7月10日、 188億ドルでRohm and Haas (R&H)を買収する契約を締結したと発表した。 しかし、クウェートのPICとの合弁会社 K-Dow Petrochemicals 設立破談で予定した売却代金が入らなくなり、四苦八苦の末、つなぎ融資の条件変更、R&H買収条件の変更、減配等々により、Rohm & Haas の買収を完了することが出来た。 しかし、R&H買収のための多額の借入金が残っており、借入金返済の対策が実現しなければ、ダウが最も恐れているジャンクボンドへの格下げが避けられない。このため、同社はこれまでいろいろな手を打ってきた。 ・R&H子会社のMorton Salt 売却(17億ドル、2009年下期完了) ・塩化カルシウム事業のOccidental Petroleumへの売却(210百万ドル) ・Total とのJVのTotal Raffinaderij Nederland N.V. のTotal への売却(725百万ドル、2009年下期完了) ・60億ドルの新規長期ローン ・22.5億ドルの増資 ・30億ドルの永久優先株の回収 今回の売却はこの一環。 |