2009年08月04日 |
シノペックとクウェートの石油精製・石油化学計画 移転 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:SINOPEC |
シノペックとクウェート国営石油会社が広州市南沙経済開発区で計画している年産13-15百万トンの石油精製と100万トンのエチレン計画を移転することが明らかにされた。 この計画は現在環境アセスメントを実施中で、ほとんど完了し環境保護部の承認待ちとなっている。 しかし、南沙計画に対しては環境面から反対が相次いだ。 南沙区は人口密集の珠江デルタの中心にあり、香港から37kmしか離れておらず、香港やマカオから強い反対が起こった。 漁業やエビ養殖の盛んな南沙区の住民は、周辺の製油所による大気汚染と臭気に悩まされており、計画に反対している。 広東省の議員も環境問題を理由に本計画の棚上げのロビー活動を行っていた。 移転先は明らかにされていないが、広東省の西端にある湛江市だろうとされている。 なお、シノペック広州石油化工は同じ広州市の黄埔地区に石油精製・石油化学基地を持っており、石油精製能力を770万トンから1200万トンに増設した。 また、エチレンを既存の20万トンから80万トンに増設する計画の認可を取得していたが、南沙の100万トン計画で、増設計画を取り消した。南沙計画完成後は現在の20万トンエチレンを廃棄する予定となっていた。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19506 |