2009年08月04日

TEC、米Chart社と「中規模LNG液化設備」参入で協定締結

【カテゴリー】：経営（海外） 【関連企業・団体】：東洋エンジニアリング

東洋エンジニアリング(TEC)は4日、米・Chart Industries 社の100%子会社であるChart Energy & Chemicals 社と共同で「中規模LNG」分野へ参入すことにし協定を結んだと発表した。 Chart社は、アルミニウム製熱交換器、冷却器、空冷熱交換器などの機器と、NGL(天然ガス液)と窒素除去の統合技術を含むLNG液化技術を提供する。TECは、全体のEPCサービスとプロジェクトマネジメントを担当する。 　中規模LNG液化設備は、未開発のエネルギー源である中小規模ガス田や炭層メタンを開発する上で有効な手段とされ、投資リスクの大きい大規模LNG開発と、そのメリットが比較されている。 　Chart 社のLNG 液化技術は、単一冷媒(Single Mixed Refrigerant:SMR)を用いる、極めてシンプルなプロセス構成され、複数の冷媒システムが用いられる通常の技術と比べて、省スペースかつ短工期で、投資金額を抑えることができる特徴を持っている。 　TECはアンモニア、メタノール、DMEをはじめ現在開発中のマイクロGTL(Gas to Liquids)技術に、新たにこの中規模LNG 技術を加えることにより、事業領域の拡大をはかる。 ■Chart 社について： ハイドロカーボン系製品の生産・貯蔵・販売用の工学機器の世界的なリーディングカンパニーで、主要製品は精製、液化、輸送、貯蔵などのエネルギー関連となっている。オーストラリア、中国、チェコ、ドイツ、英国などの7カ国に現地法人を持つ。