2009年08月05日
バイオ医薬のアウトソーシングを国際展開 北京のABO聯盟、東京で説明会
【カテゴリー】:海外(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:なし

 中国の製薬企業33社で構成するABO聯盟(アライアンス・オブ・バイオ—ボックス・アウトソーシング・チャイナ)は4日、東京で「バイオテクノロジー医薬のアウトソーシングを国際展開する」として、説明会を開き交流と協力を呼びかけた。

 ABO聯盟は05年に中国の民間製薬企業9社で発足、現在までに33社(うち1社は米国)に会員を増やした。マイクロコンスタンツチャイナ、ジオインラボラトリーズ、ベクタージェンテクノロジー、ABマックスなどが主力メンバー。事務局(北京海淀区、TEL:+8610-6289-6868)を北京市に置く。事務局長の張澤江氏は「中国の医薬産業は年間売り上げが4,138億元規模、利益は367億元。70%が化学製剤、漢方が20%ほど。

 北京での生産が全国の4分の1を占めている。北京での生産は中関村生命科学園、北京バイオテクノロジー医薬産業基地、北京経済開発区で行われている。今後、全国の3分の1、さらに2分の1まで拡大するだろう。新薬開発、動物資源、前臨床開発サービスなどでABOは過去10年間に20%(最近は30%)成長した」と語った。

 ABO(要員、約3,000人)は資源統合、ブランド共有、共同営業をすすめ、アジア太平洋のバイオ医薬産業基地を目指す。一つの世界、一つの市場がモットー。プロジェクトは市場、庶務、財務、薬物のスクリーニング、地域は中国、北米、アジア、ヨーロッパを対象にしている。

 グローバルリーダーのマイクロコンスタンツチャイナの場合、米国のGLP質量管理システムを導入し、FDA(米食品医薬局)のGLP(試験実施適性基準)に適合した薬物代謝と薬物分析業務を提供している。

 GLPトレイ二ング・コンサルテングも実施、また、前臨床実験と臨床実験のCRO(開発業務受託機関)サービスも行っている。会員各社のこうした知見をもとにアウトソーシング分野での国際展開を図ろうとしているわけである。