2009年08月07日
タキロン、ポリカーボネート樹脂パネルで低炭素化社会づくりのビジネス展開
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全)
【関連企業・団体】:タキロン
格納庫正面

 タキロン(本社:大阪市中央区、森下誠二社長)は7日、自社開発のポリカーボネート樹脂パネル「ルメカーボ」を用いて、昼間帯の照明点灯削減や断熱効果による空調エネルギー軽減等、施設の省エネ・環境保全対策の建造物について提案・設計を行う「ルメカーボシステム」を、低炭素化社会づくりの新しいビジネスとして今秋から展開すると発表した。

 「ルメカーボ」は、厚み16ミリ(ルメルーフ)と40ミリ(ルメウォール)の2種の中空ハニカム構造ポリカーボネート樹脂パネル製品で、建築物の開口部に用いる板ガラスやポリカーボネート平板に比べ大幅な軽量化・高剛性であるうえ、一般的なペアガラス以上の断熱性能を有し開口部からの熱損失を大幅に抑え、優れた光線透過率と光の拡散効果を持っている。

格納庫内部

 日本貨物航空の成田国際空港整備の航空機整備用格納庫新築工事で、タキロンの「ルメカーボシステム」が採用されたが、昼間帯は照明点灯なしの整備作業が可能となり、そのCO2削減効果は約3割の削減、年間で159トンを達成できる見通しで、低炭素化社会づくりの建築物として注目を集めている。

 同社は、今秋から国内6支店に専任営業担当者を配置するとともに、設計や施工を行う工事店・特約店を全国で約50店確保する方針である。2011年度までに「ルメカーボ」製品の売上高を15億円以上にする計画で、今後も成長が見込める環境配慮型の建材の強化を図る。