2009年08月21日
石化協が水島地区で「第2回事故事例巡回セミナー」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
会場を埋めた保安担当者たち

 事故・保安問題に対する業界の関心が高まるなか、石化協は18日三菱化学水島事業所で周辺企業の保安担当者を対象に「第2回事故巡回セミナー」を開催した。参加者は地元の水島地区だけでなく姫路や大阪からも駆けつけ、会場は15社、178人の聴講者で埋まった。
 
 三菱化学執行役員、石川甚秀水島事業所長のあいさつに続き、元出光興産千葉工場長の奥田宗博氏が「事例に基づく保安の取組みへの提言」、また旭化成常任顧問の甲賀国男氏が「火災爆発防止の考え方と事故事例」と題し、それぞれ1時間30分にわたって講演した。
 
 奥田氏は「事故の原因にはヒューマンエラーや設備的なものまでいろいろあるが、さいごは人だ。企業として信頼と納得をベースにした安全文化・風土を醸成していくことが最も大切だ」と、過去の事例を参考にしながら未然防止のあり方を説いた。
 
 甲賀氏は、2002年3月に発生したレオナ繊維工場(延岡市)の火災事故を例にあげ、事故の規模や周辺住民への影響、原因となった静電気防災のあり方などを詳しく説明した。さらに化学会社、石油化学会社の技術者にとって必要なこととして「知識・意欲・素直さ」をポイントに挙げ、安全の大切さを強調した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1250830767.pdf