2009年08月24日
安徽省バンブー市長が投資環境説明会、科学技術力高く、太陽電池など発展性
【カテゴリー】:海外
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 安徽省で最大の産業基地であるバンブー市が19日、東京で市の発展計画を説明、日本企業の参加を促した。市は安徽省北部にあり、省都・合肥まで車で30分、合肥洛崗条港から139キロ、南京緑口空港から170キロの距離にある。

 張学群市長は「市は中国南北交通大動脈である北京—上海鉄道の要所で、大型貨物輸送の中継地。合肥—准南—上海、北京—福州の高速鉄道も建設中で、完成すれば上海から2時間の距離。バイオ精細加工、自動車部品、太陽電池、新材料などの先端産業が発達している。水力発電も豊富だ」と産業立地としての優位性を強調した。

 市は1947年、安徽省で初めての都市となった。総面積5,962平方キロ、人口358万人、中国准河文化の発祥地である。夏の禹王が山を割って准河の水を導入した時代の遺跡や三国時代の劉邦と項羽の戦場もあり、人文景観が多い。准北と准南の石炭基地に接し、大型硅砂基地との距離も20キロ以内、銅、鉄鋼、石油化学基地とは200キロほど。60万キロワットの発電所が2か所完成、第2期計画も進めている。電力、ガス、水の価格が安いのが特徴である。

 市には省級開発区が6か所ある。ハイテク産業開発区は安徽省が重点開発している3つの1つで自動車部品、エレクトロニクス、新材料、化学・医薬などの産業が発達している。経済開発区では製造業のほか、行政区、大学園区、商務区などが建設されている。

 工業園区、懐遠経済開発区、五河経済開発区、固鎮経済開発区なども完成した。大学が10校、専門学校が34校あって毎年2万人の卒業生を送り出している。また国家研究所7か所、省級科学技術サービスセンターが2つ、企業技術センターが20か所ある。

 外国企業は120の国と地域から400社が進出、昨年2.32億ドルが投入された。輸出入総額は3.9億ドル。市のことしの工業生産は160億ドルを達成する見込み。給与は熟練工600-1,700元、研究員1,100-2,300元。

 市は大型投資プロジェクトとして大型NCマシン製造(100台)、新薬塩酸アントフロキサシン(年産5,000万錠)、非結晶シリコン薄幕太陽電池(年50兆W)、自動車エアコン電磁クラッチ(年1000万セット)、太陽エネルギー発電設備の拡大(30兆ワット)の5項目をあげている。

 このほか中国4大アルコール燃料基地の一つとして年産32万トン設備があり、4×12MWわら・茎アルコールを生産している。バイオではアミノ酸、クエン酸、でんぷん糖などの添加物製品や六味地黄丸ドリンク、ビタミンCなどの医薬をてがけている。

 市の重点方針として交通網の整備、新産業の育成、商業貿易の構築、文化の向上、観光業の拡大、都市のシステム管理などのインフラを整備、国際都市の建設を目指す。観光は龍子湖と荊塗山や禹王宮、古戦場など67か所の観光地がある。問い合わせは国際貿易促進協会:TEL03-6740-8271