2009年08月24日
信越化学、古河電工OFS社から光ファイバー用プリフォーム技術取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業、古河電工

 信越化学工業は24日、古河電工の米国子会社であるOFS Fitel, LLC(本社:米国ジョージア州)から、OFS社が保有する光ファイバー用プリフォームの製造特許についてライセンス契約を締結したと発表した。

 同特許は、低OH性能を有する高品質な光ファイバー(Low Water Peak Fiber)を安定して得られるガラスプリフォームの製造方法に関するもので、通信容量を大幅に向上させることが可能となる。

 Low Water Peak Fiberは業界の最も厳しい規格であるITU-T G652.Dで決められている標準シングルモード光ファイバーで、OFS社は同分野のパイオニアとして知られている。この光ファイバーを用いると、波長多重伝送方式でEバンド帯を含めた1300〜1610nmの全波長域を利用できるようになり、従来に比べて通信容量を50%程度向上させることができる。

 信越化学は現在、鹿島工場で全合成プロセス法によりLow Water Peak Fiber用プリフォームを製造しているが、現有設備を利用してOFS技術による、Low Water Peak Fiber用プリフォームの増産が可能なため、アジア、太平洋地域で増大する需要に容易に対応できるとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1251099370.doc

(英文)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1251099370.doc