2009年08月25日
信州大学、昭和電工 新開発のCTNゴム複合材で海底油田の実証試験に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:昭和電工

 信州大学工学部の遠藤守信教授、日信工業、フコク、シュルンベルジェ、昭和電工、MEFSの研究開発グループは25日、表面構造を制御した多層カーボンナノチューブ(CTN、昭和電工製)を複合化したシール材を用いて、メキシコ湾および北海の海底油田で実証試験を行った結果、目標性能の達成を確認でき成功したと発表した。世界で始めてである。

 同研究開発グループの実証試験では、海底油田の開発に必要な超過酷環境下である4℃の低温から260℃の高温および240メガパスカルの高圧に耐えられるかどうかうを実験したが、0℃の低温から260℃の高温および240メガパスカルの高圧に耐えられることが確認された。これにより、実際の石油採掘現場での本格的な実用化が可能になったため、今年中に量産体制を確立することにした。