2001年04月18日
新潟鐵工所、機械カンパニー分社化による損失計上、3月期の業績を修正
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:なし

 新潟鐵工所は18日、機械カンパニーの2事業を4月2日から分社化したが、それに伴い、今後使用可能性のない棚卸資産を譲渡対象資産から除外、生産に使用しなくなる機械装置、工具器具備品など固定資産の一部が遊休化することから、これらを2001年3月期の損失として処理することを決定した、と発表した。
 同社では、機械カンパニーの工作機械、プラスチック射出成形機事業をそれぞれの事業が使用していた固定資産を新会社に賃貸する形で100%出資独立会社として分社、それぞれ新潟鐵工工作機械、新潟鐵工成形機として事業を開始した。
 この分社に際し、両社は生産・販売機種の紋込みを行うが、希望退職も77名の応募があり、これにともなう退職加算金なども2001年3月期の損失として処理する。
 以上より損失見込み額約25億6,000万円は、2001年3月期単体、連結決算において特別損失に計上する。
 なお、この損失は単体、単独ともに前回発表の業績予想に折込済みのため、業績予想に影響はない。
 一方、2001年3月期の業績予想を修正した。理由として、売上高は、石油、石油化学の設備投資が低調なエンジニアリング、IT関連需要が急速に落ち込んでいる射出成形機部門などが予想を下回り減少。経常利益は、原動機部門の操業度向上、造船部門の個別採算の改善のほか販管費削減効果もあり、予想を2億円程度上回る見通し。
 なお営業利益については400~6,600万円〈平成12年3月期業績209首万円〉の見通し。
 業績予想修正値は次の通り。

[2001年(平成13年)3月期単独業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 114,000(121,000)△7,000 △5.8
◇経常利益 1,270(1,070)200 18.7
◇当期純利益 △990(△1,000)10 1.0