2001年04月18日 |
東レ、海外樹脂コンパウンド供給体制の強化・拡大策が進展 |
中国/タイで増強、欧州拠点確保は最終段階に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:東レ |
東レは現在、海外樹脂コンパウンド供給体制の強化・拡大を積極的に進めている。今年中に中国のLIBIプラスチックコンパウンディングとタイのTNT(トーレ・ナイロン・タイ)で増強を実施するほか、欧州におけるコンパウンド供給体制の構築も最終段階に入っており、年央には供給を開始する見通しとなっている。 同社は現在、LIBIで年産1万8,000トン、TNTで年産6,000トンのコンパウンド生産能力を有しているほか、米国のトーレ・レジン・カンパニー(TREC)は日系コンパウンダーへの生産委託により樹脂コンパウンドを供給している。 中国、タイとも日系ユーザーを中心にコンパウンドの需要が拡大していることから増強するもので、LIBIは今年夏をめどに2,000トン増強、TNTは年内をめどに4,000トン増強2拠点で3万トン体制に拡大する。LIBIは現在、ABS樹脂などのコンパウンドが中心だが、今回の増強を機に徐々にエンプラコンパウンドの生産を増やしていく考え。 また、念願であった欧州への展開も大詰めを迎えている。米国と同じく、コンパウンドメーカーへの生産委託により供給体制を確保する考えで、近く提携、遅くとも今年半ばにはナイロン樹脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート)を中心にエンプラコンパウンドの供給をスタートさせたい考えで、この結果日米欧亜の4極供給体制が整備される。 なお米国のTRECは、ビッグ3が定めた品質保証規格QS9000の取得作業を進めており、今夏にも作業を完了する予定。 |