2009年08月31日
日本触媒、米国子会社の高吸水性樹脂工場 ヒューストンに移設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は31日、米国子会社 NA Industries、Inc.(NAII)の高吸水性樹脂(SAP)生産設備が老朽化したため、工場を現在のテネシ−州チャタヌ−からテキサス州ヒュ-ストンへ移設し、最新鋭化すると発表した。

 現在チャタヌーガにあるSAP年産能力6万トン設備は、旧式プラントのため、品質・コストに課題をかかえていた。
 
 このため関係会社であるAmerican Acryl(テキサス州ヒュ-ストン)に隣接して最新鋭のSAPプラントを配置し、原料アクリル酸から一貫生産することにした。原料の輸送コストや用役費削減などにより、収益改善を図る。
 
 生産能力は年産6万トンで従来と変わらない。設備投資額は約100百万ドルで、2012年3月に完成し、6月から商業運転を開始する予定。

 なお、チャタヌ−ガ工場では、SAP以外のコンクリ-ト混和剤用ポリマー(年産1.5 万トン)、
アクリル酸系ポリマー(同3万トン)、アクリル系エマルション(同7千トン)などは移さず、これまで通り製造を続ける。このためNAIIはチャタヌ−ガとヒューストンに、2工場持つことになる。

【 NA Industries,Inc.(NAII)の概要】
(1)所在地  米国 テネシ−州チャタヌ−ガ市
(2)代表者名  八谷秀孝(日本触媒 取締役)
(3)事業内容  SAP、コンクリート混和剤用ポリマー、アクリル酸系ポリマー、アクリル系エマルション等の製造・販売
(4)資本金  35.5百万ドル(日本触媒 100%出資)
(5)従業員数  107人(2009年7月31日現在)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1251706866.pdf