2009年09月02日
三井化学、溶剤系3製品とBPAの値上げ交渉が決着
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学フェノール事業部は2日、溶剤系のAC(アセトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、IPA(イソプロピルアルコール)の3製品と、BPA(ビスフェノールA)の値上げ交渉が決着したと発表した。
 
 いずれも7月15日出荷分からの実現を求めていたが、今回の決着内容はACが1キログラム当たり12円、MIBKが同16円、IPAが同10円で8月15日出荷分から、BPAが同37円で7月15日出荷分からの値上げとなった。
 
 EX(エポキシ)樹脂は同29円の値上げを求めていたが決着できず、引き続き交渉中である。
 
 溶剤系製品の値上げ幅は当初、ACが同18円、MIBKが同23円、IPAが同14円で交渉していたが、原料ナフサ価格1キロリットル当たり4万1000円見合いの水準の値上げにとどまった。
 
 現在、ナフサ価格は4万5000円—4万6000円であり、今回決着した値上げ価格の前提条件を大きく上回る状況のため、10月以降も値上げせざるを得ない状況にあるとしている。
 
 BPAについてもナフサ価格だけでなく、原料のベンゼン価格が1キログラム当たり82円(今回の決着では同75円見合い)を上回る見通しであることから、再値上げを検討せざるを得ないとしている。