2001年04月18日
中国の農ポリ用樹脂の2Qの輸入枠が内定
1Qと同じ20万トン、近く地方別に正式決定
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン業界筋によると、中国政府による農業用ポリエチレンフィルム(農ポリ)向け原料樹脂の今年第2・四半期(4~6月期)の輸入枠が20万トンに内定した模様。第1・四半期と同じ規模である。
 近日中に地方行政組織別の枠が決定され、それに伴い、それぞれの地域から各輸出国に引き合いと発注が開始されることになる見通しだ。わが国のポリエチレンメーカーの多くは、これによってわが国にも再び活発な引き合いが寄せられると期待している。
 中国政府はかねてから農ポリ用レジン(HP-LDPEやL-LDPE)の輸入には数量面に一定の枠を設け、その範囲内の輸入分には減税措置を講じてきている。通常の樹脂の輸入の関税は16%だが、農ポリ用レジンの場合は3%に軽減される。その輸入枠は、昨年まで年単位で決められていたが、今年からは四半期単位に改められており、1Qは20万トンに設定された。
 続く2Qもどうやら20万トンとなる見通しであり、正式に決定されればただちにわが国にもオファーが相次ぐと見られている。このところ、PEの場合も輸出が大幅な縮小を続けているだけに今後の中国の動きが注目される。
 なお、昨年の中国によるLDPEの総輸入数量は175万2,726トンで前年を7.1%上回った。国別ではトップが韓国で33万574トン。日本は16万4,829トンであった。