2009年09月08日
中国煙台市の莱山区が発展計画に参加呼びかけ
科技センター、自動車、原子力、観光など
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国山東半島にある煙台市の莱山区が港湾、道路、学園都市などのインフラを整備、これまでに集積した科学技術センター、自動車・部品、造船、原子力、ITなどの産業に加えて、海浜新区を造成、発展させるため海外企業の誘致に乗り出した。

 莱山区は1994年に設立され、総面積279平方キロ、現在人口25万人。煙台莱山空港があり、交通も発達している。煙台市(面積1.37平方キロ、人口651万人)の東側に位置し、黄海をのぞみ、渤海湾の入り口にある。港の貨物扱い量は年1.11億トン、コンテナ扱い量135万TEU(標準コンテナ)に及ぶ。

 中心市街地のインフラは11道路で総延長35.8キロ(投資12億元)を計画、すでに道路4本が完成、残りも09年内に完成する。バス路線、水、電気、通信などや近代化都市などの建設を進め、総額で600億元を投入する予定。100万人都市を目指す。

 高級ホテル、事務所、百貨店、スーパー、文化レジャー、娯楽施設、博覧会センター、会議センター、体育公園などの建設に外資の誘致を進める。莱山区は煙台市の新興会議展覧体育観光センターになるとしている。

 2000年6月に設立した省級開発区はすでにGM自動車部品、韓国現代自動車などが進出、自動車・部品産業が発展している。同開発区では電子情報、バイオ製薬、食品加工、設備製造などの産業も活躍している。

 また、同開発区に建設中の原子力電機産業園(3.87平方キロ)は2.1億ドルの資金を投入。AP1000・原子炉内部品・バルブなどを配置している。10万平方メートルの管理2棟が建設されている。海外企業は合資、独資、合作、技術供与のいずれでも提携できる。

 このほか南部山区生態観光プロジェクト(投資額14億元)、風山温泉リゾートプロジェクト(投資額1億元)などへの協力、参加を望んでいる。

問い合わせは国際貿易促進協会:TEL03-6740-8271