2009年09月09日
大唐集団、内蒙古で石炭ガス化の建設開始
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(上海発=特約)

 大唐集団は8月31日、内蒙古自治区赤峰市の克什克騰で石炭原料のSNG(合成天然ガス)生産工場の建設を開始した。

 257億人民元を投じるもので、SNGの能力は年40億Nm3。副産品として、タール 年509千トン、ナフサ 110千トン、硫黄 110千トン、粗フェノール 58千トン等を生産する。

 3期に分けて建設し、第一期(2010年末完成)で13.4億Nm3、第二期(2011年末完成)で合計26.8億Nm3とし、第三期(2012年末)で40億Nm3とする。

 本計画は8月20日に NDRC により正式に承認された。実施には大唐集団子会社の大唐国際発電が当たる。

 褐炭を原料とするが、大唐集団は工場の近辺に鉱山を所有している。

 製品SNGは現在建設中の360kmのパイプラインを通じて北京市に送られ、都市ガスとして使われる。

 化学関係のコンサルタントASIACHEMによると、2000年から2008年までの間で中国の天然ガスの消費は年平均16%の伸びを示しているが、同時期の供給の伸び率は13%に止まっている。

 2008年の中国の天然ガスの消費が775億Nm3であるのに対し、生産は760億Nm3で、差の15億Nm3は輸入に頼っている。