2009年09月16日
菅原・VEC会長「海外塩ビ市場活発、国内も回復基調」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会
菅原公一会長

 塩ビ工業・環境協会(VEC)の菅原公一会長(カネカ社長)は16日の定例会見で、8月の塩ビ樹脂の需給実績について「海外だけでなく国内需要も回復が軌道に乗りつつある。9月はもっと高い数字が出るのではないか」との認識を示した。
 
 同会長によると、内需の回復は(1)対前年比率が今年2〜3月の60%台から、7〜8月には80%台まで回復している、(2)夏場の不需要期にも大きな落ち込みがみられなかった、などに裏づけられるようだ。
 
 「樹脂を種類別に見ると、軟質用と電線用はすでに90%台まで回復している。硬質用がまだ80%台で遅れているが、今後公共工事関連の予算が執行されるようになれば、パイプの需要が出てくる。全体にまだ力強さは足りないが、新政権の誕生で経済全体が上向いてくるようになれば、住宅着工件数も増えてくるようになる」と、今後の国内経済の“活性化”に期待を示した。
 
 また、海外市場の動向については「このところ中国だけでなくインドや東南アジア、中近東などからも引き合いが増えている。中国はインフラ整備事業が進み、需要が増加しているためだが、ほかの地域にも同じようなことがいえると思う。とにかくアジアを中心にマーケットはつよい」と強調した。