2009年09月24日
江西省に世界最大級のシリコン工場 太陽電池向け需要増に対応
【カテゴリー】:海外
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 太陽電池向けに重要が急増している高純度シリコンの世界最大級の工場が中国・江西省の南昌に完成した。江西賽維LDK太陽エネルギーが総投資額120億元を投入、独自技術により約1年半の工期で完成した。ネックとなっていたコア技術の制約が解消する。

 高純度シリコンは従来の半導体情報技術産業と新興の太陽光発電(PV)産業の重要な原料で、中国独自の技術が採用されている。PV産業の収入として1,000億元規模になると予想されている。

 同設備の完成によってとくに多結晶シリコンの供給不足が解消されるという。中国では太陽光発電設備の建設がブームとなっており、この万トン級設備の完成により、原料の供給が安定する。

 半導体情報産業の新しい挑戦として、江蘇省昆山の光電産業パークでこのほど昆山TFT-LCD高世代生産ラインが着工された。総投資額33億ドル。32-52インチの大型液晶TVのデスプレイとモジュールを2011年から生産する。

 基板の生産能力が年9万枚、1,300万台近い液晶TVが生産される。年間売り上げは23億ドルをめざす。中国の液晶表示パネルは長年輸入に依存してきたが、同設備の完成によりこの状態が解消する。