2009年10月16日
アステラス製薬、「プログラフ」で重症筋無力症の追加適応取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は16日、免疫抑制剤「プログラフ」(一般名:タクロリムス水和物)で申請していた「重症筋無力症」の追加適応症が同日付けで厚生労働省の承認を取得したと発表した。
 
 同製剤は2000年9月、「全身型重症筋無力症」を効能・効果として、承認取得たが、今回、それ以外の重症筋無力症への適応拡大を含む「重症筋無力症」の効能・効果についても承認を得た。

 重症筋無力症とは、神経と筋肉の接合部分の異常のために、易疲労性及び筋力低下を生じる自己免疫疾患のことで、主に神経筋接合部で神経伝達に関与しているアセチルコリン受容
体に対して、自ら産生する抗アセチルコリン受容体抗体が障害を引き起こすことが原因と考えられている。

 「タクロリムス」は、アステラス製薬が創製した免疫抑制剤で、現在、プログラフの製品名のもと、臓器移植における拒絶反応抑制剤として80以上の国と地域で発売している。日本では、さらに骨髄移植、全身型重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎の適応症を追加取得している。
 
ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1255674324.pdf

(英文)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1255674324.pdf