2009年10月19日 |
中外製薬、ロッシュの「ACTEMRA」 関節リウマチ進行を80%以上抑制 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:中外製薬、ロシュ |
中外製薬は19日、スイス・ロッシュ社が開発中の関節リウマチ治療薬「ACTEMRA」の有効性が米国リウマチ学会(ACR)で明らかにされたと発表した。 LITHE 試験の2年間のデータから、ACTEMRA(tocilizumab、欧州販売名:RoACTEMRA)とmethotrexate(MTX)の長期併用投与を受けた関節リウマチ(RA)患者は、MTX単独投与と比較して、関節破壊を81%抑制したことが明らかになった。 これは(現在の標準療法に比べて)関節破壊を明らかに低減することを意味し、患者にとってはRA で一般的に認められる障害の進行から解放され、長期間にわたり日常生活を謳歌できることを意味するとしている。 さらにこの学会では、ACTEMRAの投与を受けた患者で寛解に達した割合が、24 週時の27%から180 週時(3.4年)の62%と、3年間で確実に増加したことも明らかになった。 (用語の解説) ■ACTEMRA について : 日本での効能・効果は、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」「全身型若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」。販売名は「アクテムラ点滴静注用 80、200、400各ミリグラム」。 |