2009年10月27日
キャボットの天津カーボンブラック2期計画 スタート
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

Cabot Chemical (Tianjin) のカーボンブラック工場(2期)が10月23日、天津経済技術開発区(TEDA)の化学工業区で生産を開始した。

80百万ドルを投じて、ハードカーボンブラックと補強性カーボンブラックの2系列合計16万トンのプラントを建設した。
2007年にスタートした既存の2系列合計11万トン(当初105千トン)と合わせ、能力は27万トンとなる。
当初計画では第2期は2008年第2四半期に完成する予定であった。

Cabot Chemical (Tianjin) はキャボットと上海のHuaYi Group の上海焦化有限会社(Shanghai Coking Chemical Co.)との70:30 JVで、2004年12月に設立された。

両社は2005年6月に、同地で高機能性カーボンブラック生産のJV Cabot Performance Products (Tianjin)を設立、2007年に30百万ドルを投じて2万トンの設備をスタートさせている。

今回の第2期プラントの生産開始で、キャボットは天津経済技術開発区に合計5系列、29万トンの能力を持つことになった。

両社は上海にもカーボンブラックのJVのShanghai Cabot Chemical Co.を持っている。現在の能力は130千トン。

上海焦化は上海と天津のJVに原料のコールタールを供給する。
製品のカーボンブラックはタイヤメーカーに販売する。