2009年10月28日
東レ、炎症性腸疾患・新規化合物 欧州で第1相臨床試験開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは28日、炎症性腸疾患への治療効果が期待される開発化合物「TRK−170」の第1相臨床試験を欧州で開始したと発表した。

 炎症性腸疾患とは大腸や小腸などの消化管に炎症が起こり、下痢、血便、腹痛などが続く免疫疾患のことで、若年者に多く、再燃・再発を繰り返し、慢性化することが知られている。
 
 今回、第1相臨床試験を開始した「TRK−170」は、免疫反応を司る白血球に特異的に作用し、疾患の原因となる過剰な免疫反応を抑制する経口剤で、同社が保有する多くの化合物群から見出された。これまでの非臨床試験で薬効と安全性が確認されたため、臨床試験を開始した。早期の製品化を目指す。
 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1256719814.pdf