2001年04月12日
ダイオキシンの測定、分析に画期的な「マイクロ流体システム」
NEDOが委託、5社が協同でシステム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日立製作所、NEDO

 ダイオキシン類の測定に「マイクロ流体システム技術」を取り入れ、測定や分析時間の大幅な短縮とコスト低減を図るという研究がスタートする。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2000年度補正予算事業として財団法人マイクロマシンセンターに4億9,000万円で研究委託した。

 同プロジェクトには、すでに日立製作所、オリンパス光学工業、三菱電機、住友電気工業、デンソーの5社が参加に名乗りをあげており、協力して(1)マイクロ流体システム設計(2)要素デバイスの仕様設計(3)要素デバイスの試作・評価開発-などにあたる。

 マイクロマシン技術の一分野であるマイクロ流体システムを導入することにより、分析試料の前処理工程が短縮でき、分析などのスピードアップが図れることになる。

 ダイオキシン対策への取り組みは大きな社会問題となっているが、濃度の測定や分析にかかる時間やコストについては技術面から改善の余地があると指摘されていた。