2009年11月02日
三井化学、Sinopecと合弁でフェノール・EPTを事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は2日、中国・Sinopec(中国石油化工)と合弁でフェノール及びEPTを事業化することで基本合意したと発表した。アジア最大のフェノールメーカーである三井化学と中国最大のフェノールメーカー、Sinopecが提携することで世界トップのフェノール連合を実現する。

 両社はビスフェノールAの合弁会社「上海中石化三井化工有限公司(SSMC)」を通じて原料フェノールを合弁事業化することで一致した。
 
 フェノール年産25万トンとアセトン同15万トン設備を新設する。Sinopec 傘下の高橋石化・上海工場(上海中石化高橋分公司)に立地する。
 
 Sinopecは高橋石化が上海に持つフェノール年産12.5万トン、アセトン同7.5万トンの既存設備をSSMCに統合する。SSMCの生産能力はフェノール年産37.5万トン、アセトン同22.5万トンとなる。完成は2013年第2四半期の予定。
 
 一方、EPTは上海市・上海化学工業区に年産7.5万トン設備を新設する。完成は2013年第4四半期の予定。2つの計画に必要な設備投資額は600億円となる。