2009年11月06日
電化の川端社長「白色LED用サイアロン蛍光体」次期増強に意欲
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:電気化学工業
サイアロン蛍光体(緑)

 電気化学工業の川端世輝社長は6日記者会見し、09年度第2四半期の決算説明を行ったが、
この中で10月に発売した「白色LED用サイアロン蛍光体」の売れ行きが好調で、「次の能力増強を考えている」と今後の展開に意欲を見せた。

 液晶テレビのバックライト用蛍光体となるもので、 独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS)から基本特許ライセンスを取得、独自の窒化物系セラミックス技術を組み合わせて開発した。
 
 「白色LED用サイアロン蛍光体」の実用化は世界で初めて。温度の上昇に対して輝度と色の変化が小さいため、液晶テレビの高輝度化と高画質化が可能となる。大牟田工場で製造、規模などは非公開だが当初の事業規模は年間数十億円となるもよう。
 
 川端社長は「海外からも大きな反響を得ている。能力増といってもカマ(釜)を増やすだけなので大きな投資額にはならない。10億円から15億円といったところだろう。早く次の増強をしたいが、まだ10月に売り出したばかりなので、供給先など、もう少し先を見てとも考えている」と語り、「将来の大型商品として期待している」と強調した。

参考ファイル:http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1252649204.pdf