2009年11月10日 |
DIC、10〜12年度中計発表「07年度水準回復へ5年必要」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:DIC |
DIC(杉江和男社長)は10日、2010〜2012年度を計画年度とする中期経営計画「DIC 102」を発表した。この中で、今後は「創造的企業の価値が一層高まる」とし、「ソリューション提供会社への変革元年」とするとの目標を示した。 09年度の業績については、売上高7,500億円(07年度実績は1兆779億円)、営業利益200億円(同484億円)、経常利益100億円(同410億円)、最終損失25億円(同純利益310億円)と予測し、「売上成長性と利益率の低さ」を経営課題の1つに挙げた。 また(1)2007年度水準への需要の回復には5年を要する(2)製品の二極化(高価格化と低価格化)がさらに進む(3)創造的企業の価値が高まる(4)天然資源価格は今後も上昇を続けるーを中計策定の前提に置いた。 セグメント別施策では、合成樹脂部門は「高機能樹脂、環境調和型製品の開発促進」を最重点目標にかかげ、その目的・効果として「住宅、エレクトロニクス、自動車などの高度化に寄与する」を強調した。 ケミカル部門では「エンプラPPSの生産能力の拡大」を挙げ、とくに海外シェア増強を目指す。固体分散技術を次期コア技術に育成し「光学用など高機能マスターバッチ製品の新需要確保」を図る。さらに「粘着テープの生産増強とアジア需要の獲得」を目指す。 2012年度の業績目標は以下の通り。単位:億円 ( )09年度推定 < >07年度実績 ◇売上高 8,700(7,500)<10,779> ◇営業利益 550(200)<484> ◇経常利益 450(100)<410> ◇当期純利益 240(△25) <310> ◇営業キャッシュフロー 620(400)<628> ◇有利子負債 3,300(3,800)<3,930> ◇純資産 1,550(1,150)<2,555> ◇D/Cレシオ 68%(77%)<61%> |