2009年11月12日 |
経産省「化学ビジョン研究会」が発足 13日初会合 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は内外に大きな課題を抱える化学産業の今後のあり方について考える「化学ビジョン研究会」を立ち上げる。メンバーは東京大学大学院の橋本和仁教授を座長に、産学代表、有識者ら16人で構成、13日第1回会合を開く。 わが国化学産業は、自動車、家電・電子、住宅、医療、農業などあらゆる産業に素材や原料を提供する基幹産業で、出荷額は約38兆円(産業界第3位)、付加価値額約17兆円(同第1位)大きなウエィトを占めている(経産省化学課:07年資料) しかし業界を取り巻く環境の変化は激しく、国際的には中国・中東を中心とする大型石油化学プラントの相次ぐ建設と需給バランス、原油・ナフサ価格の動向、国内では地球環境問題への対応や化学物質管理強化の動きなど国際競争の高まりの中でどのように方向性を見つけビジネスモデルを構築していくかなど課題は尽きない。 「研究会」は、こうした中で新たな化学産業の方向性について問題意識を共有化し、今後のあり方を検討する。同省製造産業局化学課(高田修三課長)が事務局となる2010年3月ごろ報告を取りまとめる。。 <主要課題> (1)化学産業の現状と課題 (2)新たな化学産業の方向性(グロバりぜーション、地球温暖化問題、ビジネスモデル、研究開発、人材育成) (3)化学産業の発展のための取組み ■「化学ビジョン研究会」メンバー(五十音順、敬称略) ◇座長 橋本和仁 東京大学大学院工学系研究科教授 ◇委員 石川城太 一橋大学大学院経済学研究科教授 金井孝男 シティグループ証券調査部マネージングダイレクター 橘川武郎 一橋大学大学院商学研究科教授 小林喜光 三菱ケミカルホールディングス代表取締役社長 小柳正治 JEC連合会長 榊原定征 東レ代表取締役社長 菅原公一 カネカ代表取締役社長 高橋恭平 昭和電工代表取締役社長 田中稔一 三井化学代表取締役社長 土屋 隆 東ソー取締役会長 西村修一 野村證券企業調査三部長 蛭田史郎 旭化成代表取締役社長 廣瀬 廣 住友化学代表取締役社長 古河直純 日本ゼオン代表取締役社長 水野哲孝 東京大学大学院工学系研究科教授 吉田淑則 JSR代表取締役会長 【関連ファイル】 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1258016264.tif |