2001年04月11日 |
帝人、2002年3月期/2001年9月中間期連結・単独業績見通しを発表 |
通期連結は戦略的アクション効果などで大幅な増収増益見込む |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は11日、2002年3月期と2001年9月中間期の連結および単独業績見通しを発表した。 2002年3月期連結業績見通しについて同社は、売上高は帝人商事と日商岩井アパレルの合併(新会社NI帝人商事)、アラミド繊維トワロン事業買収、帝人システムテクノロジーとインフォコムの合併など、戦略的アクション効果により、大幅な増収を見込んでいる。また営業利益は、経済環境の厳しさから、既存ビジネス領域では若干の増益にとどまると予想されるものの、上記アクションの影響や新薬の上市、PC(ポリカーボネート)の能力増強などにより、2001年3月期比33%の増益を見込む。 事業別に見ると、繊維事業は、主力のポリエステルの環境が依然厳しいが、繊維商社の合併効果やアラミド繊維事業の買収効果などにより、売上高および利益は前年度を大幅に上回る見込み。化成品事業は、ポリエステルフィルムが米国景気のスローダウンから減収となるものの、シンガポールPC工場増設による増販効果がこれを補い、若干の減収にとどまると見ている。医薬医療事業は、骨粗しょう症の新薬を同年度中に上市できる見込みで、増収増益を予想している。このほか機械・エンジニアリング事業や新事業他についても増収増益が予想される。 これらの結果、連結業績は、売上高9,500億円、営業利益560億円、経常利益450億円、当期純利益220億円となる見込み。 なお、2001年3月期の決算発表は5月17日の予定。 業績見通しの詳細は次の通り。 [2001年(平成13年)9月中間期連結業績見通し](単位:百万円、%) 2001年9月中間期見通し(2000年9月中間期実績)増減額 増減率の順 ◇売上高 470,000(366,662)103,338 28.2 ◇営業利益 23,500(22,087)1,413 6.4 ◇経常利益 17,000(17,146)△146 △0.9 ◇当期純利益 8,500(8,272)228 2.8 [2002年(平成14年)3月期連結業績見通し](単位:百万円、%) 2002年3月期見通し(2001年3月期予想)増減額 増減率の順 ◇売上高 950,000(755,000)195,000 25.8 ◇営業利益 56,000(42,000)14,000 33.3 ◇経常利益 45,000(33,000)12,000 36.4 ◇当期純利益 22,000(16,000)6,000 37.5 [2001年(平成13年)9月中間期単独業績見通し](単位:百万円、%) 2001年9月中間期見通し(2000年9月中間期実績)増減額 増減率の順 ◇売上高 125,000(138,708)△13,708 △9.9 ◇営業利益 6,000(9,613)△3,613 △37.6 ◇経常利益 8,000(11,238)△3,238 △28.8 ◇当期純利益 4,000(6,254)△2,254 △36.0 [2002年(平成14年)3月期単独業績見通し](単位:百万円、%) 2002年3月期見通し(2001年3月期予想)増減額 増減率の順 ◇売上高 250,000(275,000)△25,000 △9.1 ◇営業利益 13,000(18,000)△5,000 △27.8 ◇経常利益 14,000(19,000)△5,000 △26.3 ◇当期純利益 8,000(9,000)△1,000 △11.1 <参考>通期連結業績のセグメント別見通し(単位:億円、%) 2002年3月期見通し(2001年3月期予想)増減額 増減率の順 [売上高] ◇繊維 5,150(3,410)1,740 51 ◇化成品 2,000(2,100)△100 △5 ◇医薬医療 950(900)50 6 ◇機械・エンジ 800(720)80 11 ◇新事業他 600(420)180 43 合計 9,500(7,550)1,950 26 [営業利益] ◇繊維 105(10)95 950 ◇化成品 155(165)△10 △6 ◇医薬医療 185(155)30 19 ◇機械・エンジ 50(45)5 11 ◇新事業他 65(45)20 44 合計 560(420)140 33 ▼繊維はトワロン買収効果、繊維商社合併により増益、ポリエステルは依然市況低迷もコストダウン等により収益が若干改善、炭素繊維は需要増で収益改善。化成品は、ポリエステルフィルムが米国子会社の利益貢献が減少の見込み、PCはシンガポール工場増強にともなう増販効果で増益。医薬医療は、医薬品分野で骨粗しょう症新薬上市により増益、在宅医療分野でも酸素濃縮器が引き続き好調なほか、その他医療機器も拡販。機械・エンジニアリングは、ロボット向け減速機減少も航空機器が拡大、新規ビジネスの採算改善により全体として増益。新事業他は、IT分野でシステム子会社合併により増益、液晶関連部材も販売量拡大により増益。 ※2000年9月中間期実績は2000年11月16日発表、2001年3月期業績予想は2001年2月1日発表。 |