2001年04月11日
三菱レイヨン、北米と中国でコンパウンド供給体制強化を検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、同社のABS樹脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂コンパウンド事業拡大のため、北米および中国においてコンパウンド供給体制の強化を検討している。
 同社は、ポリマーアロイを含む樹脂のコンパウンド技術に定評があり、付加価値の高い分野を中心に樹脂事業を展開している。これまで海外において、タイ・バンコク、中国・深センにコンパウンド拠点を確保、常に最新グレードの生産が可能な体制を構築している。
 その一方で、電気電子分野を中心に、近年ユーザーの海外生産シフトが進んでおり、特に北米の日系ユーザー向けの需要が増えつつあることから、まず北米地域においてコンパウンド供給体制の確保に向け検討を進めている。また中国についても、現在の1拠点体制では今後の需要の増加に対応するのは困難と見ており、上海~北京間で拠点の設置を検討していく考え。
 なお実際に拠点を確保する時期については、ユーザーの海外シフトや需要の動向を見ながら決定したいとしている。