2009年11月24日 |
インドのRelianceがLyondellBasell 買収のオファー |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
民事再生法手続き中のLyondellBasell は11月21日、インドのRelianceから買収のオファーを受けたと発表した。 金額などは明らかにされていない。 2007年7月にBasellが借入金込み190億ドルでLyondellを買収、12月20日に合併が完了し、世界第三位の化学会社 LyondellBasell が誕生した。 しかし、2008年の金融危機の影響で売り上げが急減し、合計260億ドルの借入金が重荷となり、借入金の返済期限延長交渉を行っていたが、2009年1月6日に破産法 Chapter 11 (民事再生法)の申請を行った。 現在、民事再生法の下で再建計画を検討中で、大口債権者に債権の代わりに株を与える案が出ている。 今回のRelianceのオファーを受け、同社では、これを含め最善策を検討するとしている。 なお、同社はロシアの億万長者 Len Blavatnik の所有するAccess Industries が株主だが、本年5月にドイツの ProChemie Holding Ltd が加わり、両社の50/50出資の ProChemie GmbH が株主となっている。 Reliance はインドの新興財閥でインド最大の私企業。 事業は多岐にわたり、ガスパイプライン、石油精製、化学繊維、アパレル等の上流から下底までの石油化学事業、通信、電力等インフラ事業を行っている。 同社はグローバルに石油化学、合成樹脂事業を拡大する機会を狙っており、いずれも失敗はしたが、BPの石化子会社 Innovene 買収を図り、更にGE Plasticsの買収も検討した。 同社では買収により最新技術が得られること、流通ネットワークが得られることなど、大きなシナジー効果が得られるとしている。 |