2009年11月26日 |
昭電アルミ、アルミ製高放熱LED照明器具の販売開始 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の子会社、昭和電工アルミ販売(本社:大阪市阿倍野区、渡邊芳一社長=SDAT)はこのほど、玉川大学農学部の渡邊博之教授と共同で、高放熱性に優れたアルミ製LED照明器具を開発した。 2010年初から販売開始するが、来年3月に完成予定の同大学農学部植物工場研究施設にすでに採用が決っている。 「植物工場」やトンネル、スタジアムなどで使われる照明施設には、長期間にわたって安定的に多光量を確保することや、光源の交換頻度を少なくして保守作業の効率化を図ることなどが求められる。 LED照明でこれらの条件を満たすには、発光するLED素子の発熱が発光効率を徐々に低下させる問題をどう防ぐかが課題となる。 SDATは同大農学部と共同で、アルミニウムの高放熱性と電子機器の放熱技術を活用し、LED素子を直接アルミニウム板に搭載する「高放熱プリント配線回路基板」を製作し、その背面にアルミニウム押出形材(注)の水冷式冷却器を装着した高放熱LED照明器具を開発した。 樹脂でパッケージした従来方式では、LED素子の発熱による発光効率の低下が生じるが、今回開発した高放熱LED照明器具は、LED素子の温度上昇を低く抑えることができる。 SDATでは、来年年初から高湿度環境下で高出力が求められる植物工場、トンネル、スタジアムなどのほか、高出力照明で高温になる劇場、スタジオ照明などを市場対象に本格販売を開始する。2012年には10億円の売上を目指す。 <用語の解説> ■アルミニウム押出形材 : 加熱した板・棒状等のアルミニウム材を金型に当てて強く押し出すことにより製造する金型の断面と同じ形状のアルミニウム製品。 【SDATの会社概要】 ・社名 :昭和電工アルミ販売株式会社 ・本社所在地 :大阪市阿倍野区 ・代表者 :渡邊 芳一 ・資本金 :2億4960万円 ・出資構成 :昭和電工100% ・事業内容 : アルミニウム圧延品、アルミニウム押出形材、熱交換器製品、OA機器・産業機械、包装資材用部材、アルミニウム加工品の製造および販売 ・従業員数:約100名 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1259200107.doc |