2009年11月30日 |
三菱化学と日揮、プロピレンの新規製造技術を共同開発 |
“メタノール/DMEと未利用オレフィン留分”原料に低コスト実現 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:日揮、三菱化学 |
三菱化学と日揮(本社:横浜市、竹内敬介社長)の両社は30日、石油を原料としないメタノール/DMTと未利用オレフィン類からプロピレンの新規製造技術を開発するため、両社共同で実証設備を建設し、商業化のための確認運転を行うと発表した。 両社は2007年度から非石油系原料のメタノール/DMT(ジメチルエーテル)と、未有効利用オレフィン類を原料に、プロピレンの全く新しい製造技術に挑戦してきたが、このほど開発にめどを得た。 このため三菱化学水島事業所内に工費約26億円をかけてパイロット設備を建設し、商業化に向けて確認運転を実施することにした。パイロット設備の能力は原料の配分などにもより年産100ー300トン。 これまで有効利用できなかった、ナフサクラッカーなどからの副生留分が有効利用できる上、低コストでのプロピレン製造が期待できる。従来法に比べてCO2排出量が少ないため地球温暖化にも貢献できる。 日揮は新技術開発後、プラント受注活動に活かしていく方針。中東などエタンベースのクラッカーにもメタンをメタノールに変換することで、ネックとなっているプロピレンが容易に得られるとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1259561068.pdf |