2009年12月02日
湖北省が09年投資説明会 200項目
田承忠・副省長を団長に2区間開発計画
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 湖北省は田承忠・副省長を団長とする訪日代表団が東京で同省の投資説明会を開いた。田団長は「長江沿いの総合交通システム建設と臨水産業の発展の2つを突破口に、武漢—黄石、宜昌—荊州の区間を重点的に開発する」とし、約200の推薦プロジェクトを提示した。

 同プロジェクトは省都・武漢の薄膜トランジスタLED生産ライン(投資額14億6,460万ドル)、荊州の太陽エネルギー産業(同11億7,156万ドル)、ショウハンの照明産業(9億5,336万ドル)など投資額1億ドル以上のプロジェクトが28件に及ぶ。

 自動車・部品、光電子情報、生物医薬と環境保護,装備製造、石油化学、船舶、物流、インフラ、農業と食品高度化工、観光、紡織など数多くの産業が列挙されている。特に自動車・部品の設備増強が目立つ。

 中国国務院はさる9月、「中部地区台頭計画の促進」を発表した。同地区の一層の発展を図ろうとするものだ。同省の08年のGDPは対前年比13.4%増の1兆1,330億ドル、今年の1—9月は8,656億ドル(12.5%増)。

 同省は交通網が整備されており、鉄道では北京—広州、北京—香港の幹線が走り、上海—武漢—成都間は高速化が実現した。長江、珠江の両デルタや渤海湾、重恵など全国の重要経済地区までおよそ4時間の交通圏内である。

 航空では全国に大中7か所の空港を持ち、うち武漢天河国際空港は全国10大空港の一つだ。道路は完備、水運は長江が1,061キロにわたって流れている。また、大学が87校、在校生は127万人、各種科学研究機構は1,300余。

 省の面積は18.95万平方キロ、人口6,070万人。世界500社の企業のうち、80社余が投資している。日系企業は日産、ホンダなど約200社。08年の全省投資総額が5,798億元で対前年比27.8%増えた。とくに力を入れている自動車のついては、2010年に140万台から160万台の生産(08年は80万台規模)を目指す。すでに中国の自動車生産3大基地のひとつになっている。

 また、情報産業では光通信、移動通信、レーザー、デスプレイ、化成箔電子材料、ソフト産業が発展した。このうち光ファイバーと光ケーブルが国内1、3位、レーザーもトップ。光通信と光・電子部品の開発レベル、設備規模で国内上位を占めている。

 労働コストは武漢でワーカー月900〜2,000元、中級技術者2,000〜6,000元、高級技術者6,000〜10,000元、宜昌で各600元、1,000元、1,500元。

 問い合わせは国貿促(TEL:03-6740-8271)