2009年12月07日
宇田川東ソー社長「ハイブリッドカンパニーの基本戦略推進」を強調
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー
土屋会長(右)と宇田川社長

 東ソーの土屋隆・代表取締役会長兼CEOと宇田川憲一・代表取締役社長は4日、記者会見(写真右が土屋会長、左が宇田川社長)し、今後の事業展開の方向性などについて語った。
 
 まず、土屋会長は、「変動する原燃料価格にタイムリーな適正価格の実現、需給バランスに対応した生産・販売計画の実行、固定費削減への取り組みなど着実に収益確保に取り組む」としたうえで、「グループの体質強化を図るために強化していく事業、育成していく事業、将来に向けて布石を打っていく事業を意識しながら収益の確保、底上げに向けた努力に最大限の努力を図り、5%以上の経常利益率を確保していきたい」と強調した。
 
 宇田川社長は、ビニル・チェーン事業を核とするコモディティ事業と並ぶ事業となっている機能商品事業について、「さらなる強化、拡大を加速させるため、ジルコニア及びハイシリカゼオライトの増強、エチレンアミンの増強、AIA診断薬の増強に取り組んだ」ことを明らかにした。
 
 とくにエチレンアミンの増強では、2012年3月までに1万トンを追加し、合計年産能力8万9000トンとなり世界トップクラスになると強調した。

 また、「これまで、コモディティ事業とスペシャリティ事業をバランスよく拡大することで収益の拡大を図ってきたが、創立75周年を迎える来年以降は、更なる成長を目指してハイブリッドカンパニーという基本戦略を力強く推進していきたい」と語った。